2011-10-09 Sun
最後にブログを更新してから、半年以上がすぎてしまいました。あの頃は寒さに震える毎日。それがナント、朝晩は秋の足音が聞こえて聞こえて来てしまいました。なぜ半年以上も更新できなかったのか? また、なぜ再び更新しようと思ったのか...? 更新して行く中で、少しずつ書いて行きたいと思います。
この数ヶ月間、多くの人から、「ブログがフリーズしているけど、どうしたの?」「再開は?」などと声を掛けて戴いていました。今日に到るまで本当にいろいろなことが起こり、『かんむら』以外の物事を続けることが出来ず、こんなことに。
今思えば、結果的にはどれもこれも『かんむら』を語る上ではなくてはならない出来事であったのでしょう。
それにしてもソウゼツ...。 ホントにマイリマシタ...

今日から山梨日日新聞の、「すけっこの流儀」という見出しで『かんむら』の掲載が始まりました。しかもあろうことか、一面のトップ記事で...。
ナント当事者も実名掲載で前代未聞! 本来であれば、国政や地方自治に関する記事が飾る一面アタマを、こともあろうに『かんむら』 が...。サンニチ新聞でも他のローカル新聞でも例がない出来事だそうです。前日からの掲載予定でしたが、民主党小沢元代表にぜーんぶ持ってかれてしまいました。行数が足りないため、今日の掲載になったそうです。子供の頃に、「お前は、きっといつか三面記事に載る」と言われたことがあったけれども、まさかこのようなことになろうとは...。
カミングアウト
記事中に疾患名まで出るかどうかは判りませんが、岡は「うつ病」を患いました。
昨年の秋くらいから電話が鳴れば動悸や不整脈が出てしまい、携帯電話の電源も切っていました。電話が鳴る筈がない深夜に履歴を確認する...。夜間は不眠が続き、寝ている間に夢を見ることもあまりありませんでした。そんな状況でたまに見る夢は、光が全くさすことのない深海で全身に重りをつけながら、ゆっくりゆっくり歩を進めている..。ピークは今年6月下旬頃、苦しくて苦しくて...。 ホントにマイリマシタ。
意を決して精神科を受診すると、かなり重い「うつ」症状であるとの診断。医師は仕事を中断するべきだと...。初めて自分が健康でなければ多くの人に携わることができないと心から知りました。『かんむら』は365日、24時運営しています。妻や僕もいっぱいいっぱいだったと思います。そんな中、「うつ」に...。妻や子供、仲間たちに申し訳ない思いでいっぱいでした。すぐに『かんむら』を中心で支えてくれている看護師サン3人の来てもらい、「うつ病になってしまいました。苦しいんです。助けてください。」そう伝えた...。その時の彼女たちの温かさに、そして家族やスタッフの温かさに救われて今の自分がある。
今は、家族や仲間に支えられ、やっと人並みの生活に復帰...したのかな?
ブログを更新しようと思ったのは、感謝の気持ちからです。
患ってから今に到るまで、僕の家族や『かんむら』のスタッフ、利用者サンやその家族のみなさんに助けられています。
彼らがいなければ、今の僕はありません。
少しずつその気持ちをここでお伝えできればと思っております。
そうしてもう一つの大きな要因は、山梨日日新聞の記者さん達のお陰です。
地方にも、地方だからこそ、こんな素晴らしい新聞社や記者がいるんだと多くの人に知って欲しかった。
ペンは剣なり...。本来のジャーナリズムもホロロになりつつある昨今、地方紙とはいえここまで腹をくくった記者チームがあったのだろうか...? 靴底をすり減らしペンを持って戦う姿は、サムライ以外の何者でもありませんでした。純粋に感動を禁じえなかった。
僕にはあなたたちのその姿を多くの方に伝えられる術がありませんでした。
だからブログの復活を決断しました。
熱い想いを持った記者さんたちでした。一か月以上の取材を重ね、すっかり彼らも『かんむら』の一員になりました。
僕と『かんむら』は、これからも「山梨日日新聞」を購読し続けるでしょう。
川手さん、雨宮さん、広瀬さん、チームの方々、そして大変な決断をしてくださった局長サンやデスクの方...。
これからも素晴らしい記事を書いて下さい。
山梨の、この地域で暮らす人々の真実を...。
あなた達の投じた一石は、これからの山梨にとってきっと大きな一石になることでしょう...。