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岡  秀 行

Author:岡  秀 行
本当は「寺小屋」のようなことをしたかったんだけどなぁ...どういう訳か今は山梨県甲府市で『かんむら』という名のみんなの居場所を制度を活用しながら、時には活用しなかったりしながら運営しています。この先はたぶん制度から離れていく方向になるのかなぁ...。いずれにしてもココは誰も排除することなく、にぎやかでごちゃまぜになることを楽しんでいる場所です。

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温泉旅行...!?
文男サン...。

3年ほど前からケアマネを担当している。

そのこともあり、『かんむら』開所当初から通いとお泊りを利用している。

もう90才。

週三回、人工透析をしているが、パーキンソン関連疾患という難病もある。

最近は会話もめっきり少なくなり、食事も喉を通りづらくなった。

そんな文男サンだが、土・日と『かんむら』でお泊りの時だけ、みんなと一緒に晩酌をする。

普段は箸も使えず、スタッフが介助しながら食事をするのだが、晩酌の時は自分で器用に箸を使ってつまみを食べる。

本当に、酒とは不思議なものだ。

普段は隣同士になると殴り合いのケンカを始める利用者サン達が、笑顔で席を同じくして一杯始めるなんてこともある。


この間、文男サンと一杯飲みながら話をした。

「文男サン、一番何がしたい...?」と尋ねると、

「温泉にでも行って、一杯ね...」と。

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    晩酌中の文男サン


『かんむら』のモットーに、「利用者サンが生きているうちに、その方の願いを一つかなえる」というのがある。

今ならまだ間に合う 行こう、文男サン

月・水・金が透析なので、一泊二日なら土・日しかない。

土曜日は利用者サンも多い。

『かんむら』を閉鎖すると、困る方がたくさん出る。

「じゃ、みんなで行っちゃおうか」と...。

さっそくスタッフに話すと、「また岡の悪い病気が始まった...」と大反対。

しかし、ここでひるむわけにはいかない

文男サンの話をしみじみとしながら泣き落しにかかると... 成功


思えば『かんむら』が始まり、1年半。

休みにしたことは1日だってなかった。

でも今回は、はじめてのお休み

わずらわしい介護保険は関係ナ~シ

行き当たりバッタリで、したいことをする。

す~んばらしい

そして、なんとナント...全スタッフ、参加する利用者サンのすべてを『かんむら』が無料招待

参加する利用者サンのご家族は最低1名以上の参加をお願いします。

同じ悩みと疲れを共有する者どうし温泉につかり、美味しいお膳と酒で疲れを癒しましょう。


なお、一泊二日の温泉旅行は、11月26、27日を予定してます。

『かんむら』スタッフ総出で参加しますが、どうしてもマンパワーが足りません。

そこで、ボランティアさんの参加を呼びかけます。

きれいな紅葉、温泉などを満喫しながら、シュールでデンジャラスな新しい出会いを楽しんでみませんか?

宿泊代など旅費の70パーセントを『かんむら』が補助します。

是非ともふるってご参加ください。













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