2011-10-29 Sat
文男サン...。3年ほど前からケアマネを担当している。
そのこともあり、『かんむら』開所当初から通いとお泊りを利用している。
もう90才。
週三回、人工透析をしているが、パーキンソン関連疾患という難病もある。
最近は会話もめっきり少なくなり、食事も喉を通りづらくなった。
そんな文男サンだが、土・日と『かんむら』でお泊りの時だけ、みんなと一緒に晩酌をする。
普段は箸も使えず、スタッフが介助しながら食事をするのだが、晩酌の時は自分で器用に箸を使ってつまみを食べる。
本当に、酒とは不思議なものだ。
普段は隣同士になると殴り合いのケンカを始める利用者サン達が、笑顔で席を同じくして一杯始めるなんてこともある。
この間、文男サンと一杯飲みながら話をした。
「文男サン、一番何がしたい...?」と尋ねると、
「温泉にでも行って、一杯ね...」と。

晩酌中の文男サン
『かんむら』のモットーに、「利用者サンが生きているうちに、その方の願いを一つかなえる」というのがある。
今ならまだ間に合う


月・水・金が透析なので、一泊二日なら土・日しかない。
土曜日は利用者サンも多い。
『かんむら』を閉鎖すると、困る方がたくさん出る。
「じゃ、みんなで行っちゃおうか」と...。
さっそくスタッフに話すと、「また岡の悪い病気が始まった...」と大反対。
しかし、ここでひるむわけにはいかない

文男サンの話をしみじみとしながら泣き落しにかかると... 成功

思えば『かんむら』が始まり、1年半。
休みにしたことは1日だってなかった。
でも今回は、はじめてのお休み

わずらわしい介護保険は関係ナ~シ

行き当たりバッタリで、したいことをする。
す~んばらしい

そして、なんとナント...全スタッフ、参加する利用者サンのすべてを『かんむら』が無料招待

参加する利用者サンのご家族は最低1名以上の参加をお願いします。
同じ悩みと疲れを共有する者どうし温泉につかり、美味しいお膳と酒で疲れを癒しましょう。
なお、一泊二日の温泉旅行は、11月26、27日を予定してます。
『かんむら』スタッフ総出で参加しますが、どうしてもマンパワーが足りません。
そこで、ボランティアさんの参加を呼びかけます。
きれいな紅葉、温泉などを満喫しながら、シュールでデンジャラスな新しい出会いを楽しんでみませんか?
宿泊代など旅費の70パーセントを『かんむら』が補助します。
是非ともふるってご参加ください。