2012-02-21 Tue
やって来ました、マサキ氏...
本人の「『かんむら』に来たい」という想いに添うべく、僕たちも彼の住む遠く離れた市役所に行って掛け合っておりますが、ことがなかなか進みません。
そしたら痺れを切らしてしまい、やって来てしまいました...

これまでの武勇伝やらなにやら、のべつ幕なし立て続けに喋っております...

ハンパなくキテおります...。
若い頃にケンカして、2人ほど病院送りにしたとか...。
ホントかなぁ~~~

こころなしかマサキ氏の眼は瞳孔が開き、明後日の方を見てるように見える。
じゃぁ、しげるサンと腕相撲をしてみろということになりまして...

左右、一回ずつやったけど、どちらもあっけなく しげるサンの勝利...


「いやぁ~ こんな強い人ははじめてだ~」とマサキ氏。
どんなレベルだぁ~~~

よほど腕っ節のか弱い人とばかり対戦してきたのね。
けど、お互いに笑顔で健闘をたたえ合っておりました...。
このふたり、なんかどことなく似ているような...

その後、またまたマシンガントークを再開

とにかく目立つ、偉い人になりたいのだそうだ。
今は、執筆活動に取り組んでいるらしい。
いつかは本を出版し、自分に「ハク」をつけたいのだそうだ。
本を出版すれば、世の中の皆さんに顔が知れると思っている様子。
意味が解らない。
大体、運よく出版することができても、買って読む人がいるものか

いったい、どんな内容なのやら...

そういえば、このあいだ『かんむら』に送ってきたマサキ氏の手紙...
たった5枚程度だったのに、読むのに4日掛かった...。
僕以外のスタッフのほとんどが途中で断念した。
支離滅裂...奇々怪々な文章でした。
不思議ワールドで、ところどころ面白かったけど...。
常人の皆さんは、きっと読むのも命がけです

手紙の内容を知りたい人は『かんむら』に来るか、本が出版されるまで待ってください。
本の出版は間違いなく無いと思いますが...。
昼食後、利用者サンが昼寝をするので庭に連れ出し、ベンチに腰掛けて話をひたすら聞いた。
やっぱり午後もマサキ氏の独壇場

みっちり1時間、無言で話を聞いた。
利用者サンが午後の心地よい眠りから覚める頃、『かんむら』の中に移動。
すると、玄関入り口を占拠し演説をぶちはじめた。
ドブ板演説どころじゃない。

『かんむら』を見学に来てくれた方まで被害者に...
ちょっと間違えると、まるでフーテンのトラサン...。

ノーテンのマササン...
マサキ氏はまだ利用者サンではないので、ボランティアさん扱いなのだが。
スタッフがたくさんいる日でよかったと、つくづく思う...

とにかく喋りっぱなし。
人の話は聞かない

時折、自分勝手に高揚してしまうことも...。

今日のところは、帰りの送迎前にお帰りいただきました。
まだまだ喋り足りないと怪しげなことを言っておりましたが...。

帰る際、玄関の所で「みなさんありがとうございました。また来ますので、宜しくお願いしま~す


みんなも笑顔で送り出しました。
最初は、「うるせー奴だなぁ

すこし、ホッとしました。
なんだか、嵐のような一日でした。
でも、みんなでよく笑いました。
ちっぽけなマサキ氏でも、一所懸命に自分を変えようと立ち直ろうとしている。
意外と、笑顔のカワイイ男です。
以下、マサキ氏談...
「一つ屋根の下」ってTV知ってますか?
『かんむら』は自分にとって、そんなところだと思ったんですよ...。
どこに行っても嫌われて、イジメられて...。
いま住んでいる街の中だってそうですよ。
いろんな施設に行ったけどみんなダメでした。
みんな冷たいんです...。
でもここは、あたたかい場所なんですよ。
そんなふうに言ってくれるのであれば、『かんむら』は見捨てません。
こんなキタナイところをそんな風に言ってくれるんなら...。
とりあえずできることからやってみましょう。
付 記
ブログ元の管理者さま...
いつも大変お世話になっております。
不適切な文章に添った写真掲載との判断からでしょうか...。
時々、私が掲載させていただいた写真が削除されております。
然しながら、掲載にあたりましては当事者の方の了解を戴いております。
認知症状等、判断に障害のある方につきましては、保護者にあたる方(ご家族、後見人)に了承を得ております。
無論、今回の稿のマサキ氏にも了解を得ております。
それどころか、とても喜んでくれております。
これまでのブログはすべてノンフィクションです。
日常で繰り広げられる、『あるがまま』の姿です。
普通であれば、「非常識だ」と判断されることもあるかもしれません。
けれども『かんむら』の面々は、みんな大威張りで毎日を一生懸命生きています。
恥ずかしい生き方をしているわけではありません。
写真が削られたことで、その方は存在を否定されたと感じないしょうか?
世の中には我々のような人間も実際に存在します。
当事者の方々を含め、このブログを楽しみにしてくれている方もいらっしゃいます。
誰もがそのひとらしくあるために...。
『かんむら』はそんなところです。
このような「社会」や「地域」があることを、どうぞご理解ください。
日頃、このような非常識なブログを掲載して下さりありがとうございます。
何卒、『かんむら』の面々をこれからもあたたかく見守って下さいますようお願い申し上げます。
特定非営利活動法人 かんむら 岡 秀 行