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岡  秀 行

Author:岡  秀 行
本当は「寺小屋」のようなことをしたかったんだけどなぁ...どういう訳か今は山梨県甲府市で『かんむら』という名のみんなの居場所を制度を活用しながら、時には活用しなかったりしながら運営しています。この先はたぶん制度から離れていく方向になるのかなぁ...。いずれにしてもココは誰も排除することなく、にぎやかでごちゃまぜになることを楽しんでいる場所です。

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複雑だなぁ~...
『かんむら』には、どういう訳か多くの「うつ」の人が面接に来る。

もちろんスタッフとしての面接です。

2人に1人とは言わないけど、かなりの人数だ...


先月途中に『かんむら』に入職したイケというスタッフがいる...。

彼は生きづらさを抱えたまま『かんむら』のスタッフとして働いていた。

本人はそんなそぶりを見せないようにしていたけど、僕には見えていた。

病気もせず、元気だと話していたけど...

働きぶりに迷いが見え、いつも眠たそうに見えていた。

「寝られてる?」と聞くと、「眠れている」との返事。

そんなやり取りを繰り返してきた。

しかし、自分自身も通った道。

「そっちの気」を敏感に感じてしまうのである...。

大丈夫だと言いながらも、間違いなく彼の心は疲れていた。

そして昨夜、「一度仕事から離れ、自分自身と向き合う時間が必要じゃないだろうか」と伝えた。

困惑した表情の池田氏...。

しばらくして重い口を開きだした。

なんでも昨年末よりいろんな事が重なり、よく眠れていないとのこと...。

つらいだろうなぁ~...と共感した。

イケと自分とを重ね合わせたりして...

その共感もあってか、普段見られない笑顔が見えるようになった。


彼は周りの人に、「苦しい」とはまだ言えないみたい...。

1ヶ月あまりとはいえ、同じ釜の飯を食った仲間...

その仲間に「別れ」を告げるのはホントにこころ苦しかった...。

けど、彼自身のため...

ちゃんと自分自身と向き合える時間をもって欲しいと願う。

kuek.jpg

話が長くなっちゃったので、心を込めて作ったスパゲティーを食べてもらった。

だいぶ表情がよくなった...。

auq.jpg

このあと、22時過ぎまでみんなと一緒にオリンピック中継を観て行った。


彼は今後しばらく、「時間」と「人」を気にしない生活を送ることになる。

僕の勧めもあり、明日からは2~3日旅行に行ってくるそうだ。

ホントは1ヶ月でも2ヶ月でも行ってくればいいんだけど、そうもいかないみたい。

そしてその後は...『かんむら』にちょいちょい通う。

家にいてもどこにいても居場所らしい居場所がないとのことなので...。

『かんむら』に来たら、

何もしなくていい...

人の目を気にしなくていい...

あるがままでいい...

こんなスタンスでいてほしいと思ってます。

僕も「にぎやか」にこんな具合で身を置いておりました。

姉ぇーサンやにぎやかスタッフ、チームむらの仲間たちに救われた。

そして、やっと自分自身と向き合うことができました。

こんな時に本当の自分と向き合うのには「こころのゆとり」がないとね...。

長い人生、のんびりいこう...

いまどき、だれもが同じような生きづらさを抱えています。

なにも特別なことではありません。


スタッフのみなさん、どうかあたたかく迎えてあげてくださいね。

きっとこれまでのイケとは違っていて、また面白いと思いますので...



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