2012-11-05 Mon
寝られている感じはするものの、頭の中はちっともスッキリしていない。なにかしようにも、あいかわらずロクなこともできない...

どこ行くあてもなく、最寄駅から朝イチで電車に乗り西の方面へ

途中、静岡で久しい友に会うなどしたあと、「京都へ行こうと」...
新幹線に乗り、いざ京都へ...
車掌さんが「切符を拝見」というので渡そうとしたら...
なぜか「奈良行き」となっていた...

京都へ行ってから、奈良へと思ってたのに...

京都までの切符を買ったつもりだったのに、奈良まで買ってしまっていたみたいだ。
僕は、もともと京都よりも奈良派

華やかな平安時代よりも、素朴でどこかしら哀愁漂う奈良時代が大好き。
以前は年に何度か来ていたのだけれど、いつしか足が遠のいた。
毎年この時期になると、「奈良へ行きたい

「想い」というのはまこともって怖ろしい...

「京都行き」を買うつもりだったのに、「奈良行き」を買っちゃった。
けど、ま...いいか、と「西ノ京」へ。

懐かしい「西ノ京」駅...
実に11年ぶりだ。
足しげく通っていたからだろうか、不思議と地図なしでも足が寺へと向く。

駅から歩くこと3分ほどで薬師寺の山門前へ。

ご存知、国宝...五重塔。
運よく、普段は未公開の「吉祥天画像(国宝)」が特別公開していた。

もちろん写真は不可なので、これはパンフレットのもの。
館内には、どういうわけか、人っ子ひとりいなかった。
館の外にはいたのに...

おかげで、10分以上この吉祥天さまに向かい合うことができた。
美に触れ「命の洗濯」をしている途中、姉ぇーサンから電話が...
テツさんのことだったんだけど、あっという間に現実に引き戻された

事の真相はナイショだけど、なにごとも、表裏一体だなぁ~と...

薬師寺をあとに、鑑真和上ゆかりの唐招提寺へ...

昔よく通った、山門前のお茶屋さん...
たしか、はじめて来たのは高校生だった時。

ちょっと季節外れだけど、奈良といえば「三輪そうめん」
食後に「ぜんざい」をたのんだ。

ココのぜんざいは、山梨でいうところの「おしるこ」。
なんか、以前の時とだいぶ味が違ったような...

その後も歩いて、法華寺や海龍王寺などを拝観した。

法華寺では普段は未公開の観音様が公開されていた。
そして、いちばん好きなお仏像に会うために一路「秋篠寺」へ。

山門をくぐり、周りが苔に覆われた参道を進む...
ここには、「伎芸天」がいらっしゃる。
吉祥や芸術などに通ずる神様。
お顔を、対する人に語りかけるようにして佇んでいる。
このお像、ここではお見せできませんけど、ご存じない方は是非ご覧ください。
思春期の頃、はじめてお会いした時には涙が止まらなかったこと...
閉館40分前だったこともあり、ここにもだれ一人いなかった。
ずいぶん長いこと、薄暗く、時間が止まった世界で仏様たちと向かい合っていた。
そして拝観者がいないのを良いことに...

お堂の前でウクレレを一曲奉納

レパートリーがあまりないので、「涙そうそう」を。
あいかわらずの、ヘタクソな感じの演奏。
シチュエーションもさっぱり合っていないけど、そんなのはどうでもいいじゃんね。
気持の問題だものね

なんせ、「技芸天サマ」に奉納させて戴くことで、芸の向上をと...
それと、なかなかよいポスターを目にしました。

これと...

これ...
目にする人によってもとらえ方は違うかもしれないけど...
さりげなくも、真をついている...
やっぱり、「来てよかったな」と思えるようなポスターだった。