2012-12-24 Mon
かんむらスタッフ...アンチャン22才。今月結婚するのだという。
式は未定。。。
なぜ未定なのか...そこはみなさんのご想像にお任せします。
いずれにしても、一家の大黒柱となるアンチャンの仕事っぷりは、
暗いし、愛想は悪いし、鈍感だし...
数日間、研修でにぎやかにお世話になったが、評価も惨憺たるものだった

だからこそにぎやかに研修をお願いしたんだけど...
かんむらにおいてはスタッフに対し、なにも難しい注文はしていないつもりだ。
月1回のミーティングでも、「元気に挨拶をしよう」等、あたり前な話をする。
アンチャンには、「元気に挨拶しろ!」と言ってはみるけど
さっぱりできない...

感じる力、気配り、心配り...
たしかに、この仕事をやって行く上で必要な要素は幾つかあると思う。
けど人として、まともな挨拶ができないようじゃ問題外だ

どんな仕事をしたってダメなんじゃないか思う。
だってすべてはそこから始まるから...
そして先日、我慢の限界を超える出来事が起きた。
アンチャンが来るのを待ち、朝イチでドッカーン

体育館の裏で塩漬けられている下級生のような表情のあんちゃん...
かなり解りやすく話をしたつもりだけど、解ったかどうか

そして目に涙を浮かべながら必死に話を聞いていたアンチャン...
平成生まれの彼には酷だったかなぁ~...
かんむらはどうかと聞くと、いつでも「楽しくて仕方がないっす~ こんなんでホントにお金を戴いていいのかと...」と言っている。
まわりのお姉サンスタッフたちに囲まれ、毎日のびのび仕事をしているもの...。
しまいには、「可愛がりすぎるからダメになっちゃうんだ」と島田サンにまで毒づいちゃった

島田サン...ゴメンナサイ

彼なりに一所懸命やってはいることはもちろんよくよく解ってます。
人間性もイイし...
とにかく「家庭が持てるような状態じゃない」と兄貴風を吹かせちゃったわけです。
きっと放って置いても姉さん女房がいるし、家庭は何とかなるだろう...
若いとか若くないとかそんなんじゃなくてねぇ...
ただ一事が万事、責任感に欠けるように見える仕事っぷりが許せなかった。
そして、「言うだけ言ったらまたあたたかく見守ろう」と思いたかったから...。
話が終わった時のアンチャンの顔、いつも以上にハンニャの形相だった。
それは、真剣に聞いていた証...
言うだけ言ったら...
あとは何のわだかりもなく、気持ち良く飲むだけ

その日の仕事が終わった後、かんむらのケアマネ男衆を誘い、4人で居酒屋へ。

一番の年長者、末木サンから話を聞くあんちゃん...
誰にでも解るような話し方で、あんちゃんに懇々と話をしてくれた。
末木サンは、僕が福祉の仕事についた時のはじめての先輩。
彼からこの世界のイロハを教えてもらっといっても過言ではない。
ときどきトンチンカンなことを言うけど、そういう男です。
そしてもう一人...タムラ氏。
朝イチで、「今夜あんちゃんと飲みに行くから時間とって」って言ったら、
「え~っ


「あ...そう。じゃ、いま帰ってデートして、夜になったら帰って来て

「バカ~


「あれ~...なんかおかしなこと言ったかなぁ...」と、
そんなやり取りがあったのですが、
ちゃんと来てくれた。

ちょっとスネて遠い眼をしてるけど...
うそうそ...親身になってアンチャンに説諭してました。

社会人として、そして一家の大黒柱としての仕事をまっとうしている2人。
僕のようにイカレてない分、アンチャンにとっては説得力があったことだろう。
話を聞いてるアンチャン...イイ表情してた

他施設での経験も豊富な彼らには、人知れない苦労や葛藤があったことだろう。
そもそも『かんむら』のスタッフになるくらいだものね...
それにしてもアンチャン...いい仲間たちに恵まれていると思う。
ま、それも彼の人徳なのかもしれないけど、あとは自分がどうするか...
人が人を変えることはできない。
変わるのは自分自身のはずだ。
うわべでなく、本質が変わるのには相当な痛みと時間が必要だ。
紙に鉛筆で書いた文字を消しゴムで消すのとは訳が違う。
魂にくっついている長年の汚れをそぎ落とすには、痛みと時間を要する。
本気で変わるということは、きっとそういうことだろう...
彼らからの厳しくもあたたかい話を聞き、アンチャンは変われるのかねぇ~...
痛んだり、苦しんだりの繰り返しでしょうけど、そんな時は話を聞いてみます。
そして...とりあえず、みんなで信じて待ってみます。
のんびりと...