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岡  秀 行

Author:岡  秀 行
本当は「寺小屋」のようなことをしたかったんだけどなぁ...どういう訳か今は山梨県甲府市で『かんむら』という名のみんなの居場所を制度を活用しながら、時には活用しなかったりしながら運営しています。この先はたぶん制度から離れていく方向になるのかなぁ...。いずれにしてもココは誰も排除することなく、にぎやかでごちゃまぜになることを楽しんでいる場所です。

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どうなんだろ~?...
高速道路で2度ほどスピード違反でお縄になり、免停...

免停とはいっても、免許センターで1日講習を受ければ全てを水に流してくれる。

そして今日、講習を受けてきた。

厳密にいうと、『違反者講習』と言うらしい。

違反者のみなさん...そうとうガラが悪いのだろうと思いきや、想像違い

普通の人ばかりだった。


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各都道府県によって、講習内容は異なるらしい。

山梨県は...かなりありがた~い内容だったと思う。

どうとらえるかは、みなさまにお任せします。


朝9時に講習が始まり、講習内容の話が20分で終了

いきなり15分間休憩。

その後、適性検査やらしながらチョイチョイ休みが入る。

11時40分に午前中の部が終了。

午前中だけで、トータル40分の休憩があった。


午後は運転講習(実際に車を運転する)と社会奉仕活動の組に分かれる。

これは選択方式で、どちらかを選べばいい。

社会奉仕活動は、大きな入所系の福祉施設に行って入所者とふれあったりできる。

せっかく1万円以上も出して受けるんだから楽しまないと...

もちろん社会奉仕活動を選択しました。


午後イチで、免許センターからマイクロバスで15分ほど移動し、某施設に到着。

この施設は障がい者のための、入所と通所の総合施設。

社会福祉法人サンが運営するところ。

想像していたより、建物自体はあたらしい。

みなさんとたくさんの話をしたり、一緒に買い物に行ったり...

楽しみにしていたのに...

「いま、ノロウィルスが流行ってます。中で生活しているだけなら大丈夫ですけど、菌を外部の人が持ち込む危険があります」

「ですので、みなさんには外のゴミ拾いと、車の洗車をしていただきます」と...

おいおい...かんむらならどうなるんだ

けど、いきなり現場のエライおばさんが出て来て、そう言われちゃった...

昔ながらの大きな老舗施設の管理体制下にある状態...

こういったことにはチョー敏感な、僕のセンサーが過剰反応してしまった...

僕たちゃぁ、道路交通法違反者かもしれないけど、バイ菌なんかじゃない

言い方ってもんもあるじゃんね...


15人ほどの男性全員で、7台の車を洗車をすることになった。

かんむらの車だって洗ってないのに...

いつもスタッフ任せで...ごめんね...

けど、しょうがない...あきらめてやるか...


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外は先日降った雪と、キレイな霜柱...


それにしても...

この日のために洗ってなかったのかと思えるような車の状態だった

かんむらの車の方がはるかに...

ま...寒いけど、みんなでガンバロ~と...


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座学ではサッパリやる気がなさそうで机に突っ伏してたお兄ちゃんも頑張ってた。

そんな姿を見ると、こっちまで嬉しくなってしまう

みんなの一所懸命頑張ってる姿を尻目に、現場のエライおばさんは端に立って監督。

どこにでもいるんだよねぇ~...なんて思いながらも、洗車に汗を流してたら...

「アタシのもやってもらいたいよ~ ハハハ~」と...

ばっかだねぇ~おばさん...言わなきゃいいのに...

岡サンの魂に、またまた火がついちゃった...


交通違反した人だからって、そーとーな勘違いをしてるぜ~

ボランティアに来てくれている人たちに対して、腕組みしながらそんなことを言ったら...

かんむらだったら体育館の裏くらいじゃ済まない

言い方だってある。

姉ぇーサンが言うように、「あれぇ~、あたしのも洗車してぇ~」と...

言えんだろうね...。

人らしく、コミュニケーションをとるべく笑顔でそう言えれば笑い声だって起こる。

みんな顔が引きつってた。

こんなの相手にしちゃダメだと、僕が鼻で笑ったくらいだ。

いくら建物は立派だって...「人」だよねぇ~...

けど...今回はちゃんと黙って、洗車をがんばりました...


ま、とにかくホントにキレイにさせていただきました。

引率の2名の方...警察のOBだろうけど、率先して洗車していた。

頭が下がります...。


etrtjnwrt.jpg

洗車が終わり、参加者の足取りは軽かったのか、重かったのか...



最後に施設の所長サンから話があった。

指定管理者制度の導入や、障害者自立支援法が総合支援法に代わるので大変だ...

昨年の障害者基本法の改正により、よりいっそう障がい者の尊厳が守られるべきだ云々...


たぶんこの施設長さん、県職員のOBだろう。

彼の話、理解できた人いたのかな...

所長サン、たしかに法制度のことに関しては勉強している。

けど、そんなことにばかりとらわれていると、制度が変わるたびに翻弄されてしまう。

人がシステムを作るけど、それを頑なに守ろうとすれば、それに振り回されることになる。


まずは「人」。

障害者基本法云々ではなく、施設職員が入所者の尊厳が守れているか...

もっと言うと、尊厳を意識した関わりができているかだ。

それもさりげなく...

職員は帰れるけど、入所者はそうはいかない。

彼らは家に帰ることはおろか、自由に外に出ることだってままならない。

施設が「家」なのだ。

悪気が無く、「アタシの車も...」と言ったのであれば最悪だ

毎日の何気ない一言が、入所者の尊厳を侵し続けることになる。

現場のトップの在り方がそうならば、どうするのだろうか?

誰が諭すべきか...

施設長サンもたいへんだね...けど、それは大切な仕事だから。

目の前の人に目を向けずして、法を語ることなかれ



免許センターに帰り、15時35分にはめでたく釈放。

とってもブルーだったけど、大切なことを教えられた気もする。

一日中、椅子に座って話なんか聞いてたら床ズレが出ちゃうし...

だから...よかったんだね。



































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