2013-01-05 Sat
山梨県の旧名は、「甲斐の国」だ。この「甲斐」は現代日本語でも頻繁に使われている。
不甲斐ない...
甲斐性がない...
年甲斐もなく~...
どういう訳か、思い浮かぶのはネガティブな言葉ばかり...

なぜだろう

ただ、真っ先に出て来たのは、とってもイイ言葉だった

それは...『やりがい』だった。
「仕事のやり甲斐がある」とかね...
今日は、「仕事のしがいがあった」イイ日だった。
僕の叔父は、3年ほど前にくも膜下出血で倒れた。
命はつなぎとめたものの、介護が必要になり『かんむら』に通っている。
生真面目で働き者の叔父だったが、今では意思表示もままならない時も...
彼の自宅は『かんむら』から遥か北、車を30分ほど飛ばした所...
信玄公ゆかりの「武田神社」をさらに山の方に上がっていった場所にある。
この武田神社...
毎年正月中は、境内前に露店が立ちならび、多くの人でにぎわう。
昨年の正月、叔父の家に帰る途中にその光景を見て、
「たこ焼きを買って...みんなで食べて...」と叔父が片言で言った。
その日はどうしても時間がなかったので事情を説明し、翌日寄ることにした。
しかし、叔父はその日の晩に体調を崩してしまい、次にかんむらに来たのは正月明けだった。
そんなことがあり、ずっと「武田神社の露店でたこ焼き」というフレーズが頭に残っていた...

で、一年越し...やっと今日行ってきた


メチャメチャ寒かったけど、叔父は眠かったみたいで大きなあくび...
残念ながら、写真はジョイ子の携帯電話で撮ったこの1枚きり。
自分のを忘れちゃって...

露店を練り歩きながら、お茶を飲んだりモツ煮を食べたり...
まだまだ正月気分だ

叔父の家とかんむら用にひとつずつ、大きなたこ焼きを買ってきたよ~

ホント...写真がないのが残念だ...


一年越しのささやかな念願...
今日、叶いました。
こういった、ちいさな想いをひとつずつ叶えてゆくこと...
本人にしかわからない、そんな些細な想いをかたちにしてゆくこと...
想いをかたちにしてゆく過程で、その「想い」の真意、「その人」をより深く知る。
上手くゆかないことだってあるだろう。
それでもその実践を一つひとつ積み上げてゆくこと...
利用者サン、家族、そして僕たちスタッフ...
みんなの喜びを、今年も共に実感してゆきたい。
僕にとっては間違いなく、この仕事は素晴らしく『やりがいのある仕事』です。
ジョイ子...まだまだ頼りないけど、今日はホントに良い仕事をしておりました。
ご褒美に、本人希望のチョコバナナを買ってあげました。
それを頬張る姿を横目で見ながら...
「スタッフの幸せも自分自身の幸せだ」と、あらためて思えた...
そんなおだやかで、心地よい一日でした。
な~んて...
こんな穏やかな気持ちが、いつまでも続きゃイイけどねぇ~...
そんなふうになれるわけないじゃんね

皆さんご存知のように、すぐに迷い...葛藤します

おだやかで、澄んだ気持ちで居続けられるほど人間ができてません

理不尽な世の中で生きてます...
だって...おろかな人間だも~ん
