2013-01-15 Tue
かんむらでは料理ばかりしている。意外と...料理好きです。
朝の送迎から帰ったあと、落ち着かない利用者サン、わめき走り回る子供たちと一緒に食材調達へ


11時前くらいには料理を始める。
近年、うつを患ってから「段取りよく」とか「物事を同時に」というのが苦手だ。
だから毎回、料理も手間取っちゃって...

ちゃんと時間通りになんか昼ゴハンにならない

晩ゴハンをスタッフが手際良く作ってるのを見ると、大変うらやましく思えてしまう。
いつもは島田サンのお母サンが昼ご飯を作ってくれるのだけれど、
雪も降ったりで、少しのあいだお休みが続いている

明日もがんばらなきゃ...
そういえば10数年前にこの世界に入り一番最初に取った資格
ナント...調理師免許

「お前は介護には向かないから厨房で料理でも作ってろ

「介護福祉士なんかじゃなく、調理師でも取れ」
と、突然内示を通達されたのは、入職してわずか3ヶ月のことであった。
希望に燃えてたのに...
なんて乱暴でおもしろい話なんだろうかと...

いまから始まりなのに、いきなり死刑宣告を受けたような絶望感...
職権を振りかざしたおバカな上司たちへの腹立たしさ...
「この先、いったいどうなっちゃうんだろう」という不安...
毎日、朝から晩まで包丁を握りながら、入所者に対する想いばかりがつのった。
あんなことくらいでショックを受けるなんて...
自分自身、まだまだお子様だったのね

けど...くやしいから調理師を取った

いまの自分があるのは、あの時があったればこそなんだろうなぁ~...
でも、こういった資格は荷物にはならないし、専門的な知識も多少は得られて良かった

なにより、料理は好きだしね。
結局トータルで3年9ヶ月ほど、朝から晩までゴハンを作ってました。
そういえば宿直者の確保ができないからと、泊りだけはさせてもらってた。
なにも知らないのに宿直...最初の頃は、毎回おっかなかったなぁ~
けど、入所者のみんなとふれあえるのがうれしくてうれしくて...

最近、かんむらで料理を作りながらそんなことを懐かしく想うわけです...
先日、アン(アンコウの)肝を買って、冷蔵庫に入れっぱなしだった。
帰りの送迎から帰って来てから作ってみた。
ネットで調べたら1時間くらいで出来るってあったけど、2時間も掛かっちゃった...

生のアン肝の写真を載せようかと思ったけど、あまりにもグロいので...

肝に付いている血の部分や筋なんかをキレイにとって醤油に5分ほど漬け込む。
そのあと酒できれいに洗って...

マキスをつかってホイルでキッチリ包み、爪楊枝で5~6カ所穴を空けておく。

30分ほど蒸します。
お腹が減ったから「赤いきつね」を食べました。
少し事務仕事をしてたら...もう30分。
あら熱をとってから冷蔵庫に入れるんだけど、めんどくさくなって...

外に持って行って、雪の上に放置すること10分...
めちゃめちゃ寒いから、すぐに冷えます。
冷えたアン肝をホイルのまま切っちゃえば...

できあがり~

味はまろやかで、懐石料理や居酒屋で出てくるアン肝にだって負けてない

慣れれば、誰にでも簡単にできます。
是非お試しあれ~