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岡  秀 行

Author:岡  秀 行
本当は「寺小屋」のようなことをしたかったんだけどなぁ...どういう訳か今は山梨県甲府市で『かんむら』という名のみんなの居場所を制度を活用しながら、時には活用しなかったりしながら運営しています。この先はたぶん制度から離れていく方向になるのかなぁ...。いずれにしてもココは誰も排除することなく、にぎやかでごちゃまぜになることを楽しんでいる場所です。

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最悪の事態...
独り暮らしのミツコさん...

前ケアマネさんが、自宅での生活が厳しくなってきたからと

週3回をかんむらのデイサービス、

あと1回を「あるデイサービス」を利用している。

そして今日、その「あるデイサービス」で転倒してしまった

聞けば、デイに行った時から精神的に不穏だったという。

年末に自宅で転倒し、腰椎を骨折してからは体の動きも良くない...

救急搬送され、結果は「大たい骨の骨折」...

自宅から最寄りの総合病院に入院となってしまった。

明日の早朝、手術だとのことだ。



転倒した状況を聞くところによると...

あまりにも、なんというか...

けっして、かんむらが素晴らしい事業だと言っているわけじゃないけど、

かんむらではあり得ない、決して起こりえない事故だと率直に思った。

そして、事故後の対応も...



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ミツコさんを見舞った...

「迷惑を掛けまいとしてるのに...ゴメンネ...」

「昌平クンは元気~?」

「早く家に帰りたいよ~...」

泣きながらそう言っていた。

どうしても腹の虫がおさまらず、

その、「あるデイサービス」に怒鳴り込んでしまった...

出て来た看護師はトンチンカンな事を言ってるし、サッパリ話にならない。

どう聞いても、「防ぐのが難しかった事故」「仕方がない」と聞こえた...



「起きるべくして起きた事故。また、起きた後の対応も酷い」

「なぜこうは考えられなかったのか、予測できなかったのか?」



そう尋ねるとキレ気味に、

「じゃ、始めから歩かせなければ良かったってことですか」と...



センター長サンが出て来て、やっと冷静にまともな話ができた。

自分自身、大人げなかったと反省した...。

大きな組織のデイサービスには、しっかりとした企業コンプライアンスがある。

その中で仕事をしてゆくことは大変だと思う。

ただ...

認知症ながらも独り暮らしをして来たミツコさんが、

「大たい骨を骨折する」ということは...

『在宅生活を卒業する』ということを意味している。

身寄りという身寄りもない...

だからこそかんむらでは、バカを言いながらも慎重に関わってきた。

それを肝に銘じ、一人ひとりのスタッフが真剣に関わって来てくれた。

かんむらでの関わりは、自宅での生活をイメージしながらだった。

自宅で転倒ならまだしも、なんで...



「チームケア」ってなんだろう...

決してお題目、形骸になってはいけないものであるはずだ。

その方に対するケアは、その方の生活全般

「その方らしさ」を意識しながら提供されるはず...

が所詮、介護保険制度ありきのサービス提供にあっては、

「たくさんいる利用者サンの中の一人」になってしまうのだろうか...

そのデイサービスも「かんむら」も、ミツコさんが彼女らしく生活して行くのを支えるチームのはずだ。

たしかに、大きいデイサービスにはそれなりの良さがある。

それはちゃんと認めている。

どのスタッフさんも、利用者サンのことを大切に想っていてくれているはずだ。

多くのスタッフを抱えるセンター長サンも大変だろう...

けど...

だけど...

想いを伝えている最中、かんむらスタッフのみんなの想いや、彼らの顔がチラつき、

センター長サンの前で、泣けてしまった...

帰り際、「言いすぎて申し訳なかった」と、よくよく頭を下げてきた。



ミツコさん...

家族のとの想い出がたくさん詰まった自分の家が大好きだった...

今後、どうなるのかは判らないけど、

かんむらは、彼女にしっかり寄り添っていきたいと思う...

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