2014-09-02 Tue
4月から毎日のように『かんむら』に通ってくれた和美チャン...先週、左手を痛めてシーネ固定された痛々しい姿でやって来た。
どうしたのか原因を聞いても、最初は答えようとしなかった...
彼女は、「日中一時支援事業」というサービスを使ってかんむらに来ている。
このサービスは、各市町村で運用の仕方が異なっている。
和美チャンの住む笛吹市では、利用時間に制限があり
「このままだと、10月頃からかんむらに通えなくなる」という事になった。
笛吹市で何度か関係者での話し合いの場が持たれたけれど、
和美チャンは、「かんむらに通い続けたい

市からの提案として...
① 他事業所で他のサービスを受け、週一回かんむらに通う
② 甲府市に引っ越して、「生活介護」でかんむらに通う
9月以降、週一回なら「日中一時支援」で『かんむら』には通える。
ただ他の日は、違ったサービスで他事業所に通わなければならない。
或いは、かんむらは甲府市在住の方には「生活介護」というサービスが提供できる。
だから、甲府市に引っ越すか...
そんな乱暴な話まで出た。
そして...

手を痛めて、かんむらにやって来た。
お母さんと取っ組み合いをしたらしい...
和美チャンのお母さん...
話し合いの場では、涙ながらに和美チャンの言葉を関係者に伝え、
「制度」如何で、我が子の大切な居場所を奪われる無念を訴えた。
真摯な姿...素晴らしいお母さんだと思った...
和美チャン...
9月になり、昨日からは笛吹市の違う事業所に通っている。
吹っ切れはしないだろうけれど、とにかく決断した。
お母さんと和美チャン...
2人とも、かんむらの事を本当に好きでいてくれている。
取っ組み合いながら、きっとお互いに涙でもみくちゃになっていたのだろう...
お母さんは和美チャンの気持ちを解りながらも、制度に対しての憤りを感じ
和美チャンは、どんな事があってもかんむらに通い続けたい
なぜ他の事業所には行かなければならないのかという気持ちを
お互いにぶつけ合ったうえで出した決断だったようだ...
いつまでも、彼女たちに愛され続ける『かんむら』でありたい。
和美チャンの左手は、かんむらの誇りです。
スタッフ一同、そう思っております。
和美チャン、お母さん、お父さん...
今後とも、よろしくお願いします。