2015-02-07 Sat
『2015年度 介護保険制度改定』いよいよ、たいへんな時代がやってしまった

国は、「来年の事業者サンの報酬は、2%ちょっとの減額になります。」
そんなふうに言っていた。
報酬改定後の具体的な数字が出ていなかったからだけれど、
そんな甘いもんじゃない事は想像はできていた。
なんせ我が国は、財政赤字が1,000兆円を上回っている

国民一人ひとりが、それぞれ800万円ほどの借金を背負っている計算だ。
そして昨日発表された、かんむらに関わる介護報酬改定版...

予想はしていたけれど、開いた口がふさがらなかった...
1単位というのは10円
介護度1~5の全てで1割ほどの減額となっている

要介護5についていえば、1,200円/日 以上の減額

かんむらの利用者サン達は、ほとんどの人が要介護3以上の方達ばかり...
されにその半数ほどが要介護5の方。
一割以上の収入減~



月単位でいうと、スタッフ一人分の給与を超える減額

1年間だと...

考えると具合が悪くなる。
減額に対する補てんとして、なんちゃら加算とかいうのが幾つかあるけど
そんなのをもらうために、つまらない書類が必要になりそうだし...
「そんなモン、いらんわ~~~ バカにすんな~っ

そんな書類を作る時間があるくらいなら、利用者サンと一緒に遊ぶ...
一昨年の11月、上智大学でこの事で厚労省老健局の浅川課長と話をした。
「まじめなサービス事業所も含め、一括してメスを入れるのはおかしい」
「かんむらだって、ホントにまじめに頑張ってます

「そういった事業所を選別するための個別評価が大切」
「それをするにはもちろん時間が掛かるので、調査依頼を市町村にするとか...」
そう伝えたが、「個々の事業所に対する詳細な調査、精査は困難を極める」
結果的に、「大ナタを振るう

今回の報酬改定がその答えだった。
特別養護老人ホームは、更にきびしい報酬改定になったのだとか
お見舞い申し上げます...
福岡の「宅老所 よりあい」に行った時、下村さんが言っていた言葉を思い出す。
「能力があって才能あふれる人は、この業界を去ってゆく」
はぁ~
日本の未来はどこに向かってゆくのだろう...
人っ子一人入らないような山奥にバカでかいダムを造ったり、
キレイな道路を毎年ひっぺ返しては舗装し直してみたり...
あれは「渋滞」というおまけつきの砂の城~

意味の無い公共事業から見直すべきではないだろうか。
いまも大変だけれど、僕たちが高齢者になったらどうなるのかなぁ~

僕たち世代はバブルの恩恵なんて受けてないけれど、そのツケを支払っているらしい。
一生懸命税金や社会保険料を納めたって、年金・医療・介護が得られるのだろうか...
『日本には、お金が全くありません

『皆さんに納めて頂いたお金はすべて使い果たしてしまいました~

『そんなわけで、今後はいっさい年金は支給されませんし、医療と介護は実費負担でお願いします。』
『ゴメンねゴメンね~

日本という国、官僚、政治家、財務省や厚労省
かれらがそこまで先の見えない者達ばかりでない事を祈るばかりである...
ちなみに、今日は僕の43回目の誕生日でした。
いつもありがとうございます

ホントは、それを一番最初に伝えないといけないのにねぇ
