2012-07-24 Tue
先月の、「にぎやか釣り部」の飲み会でのこと...「立山サイコーだわ~」と、のんちゃん...

何でも昨年、立山の「雄山」に登って以来、「山」に取り憑かれている様子。
のんちゃんは、富山県を心から愛している。
けど立山に登ったのは、昨年が初めてだと言う。
僕も、富士山初登頂は20歳をすぎてからだった...。
しかも山梨を離れ、東京在住の時のこと。
普段見慣れた山に登るのにも、きっかけが必要みたい。
山が呼んでいるのか、あるいは「山」と「人」との相性もあるのか...

タイミング、「わけ」があるのかもしれないですね...。
立山を語るのんちゃん...
「人らしさ」を失っていた僕にはとても輝かしく見えた。
酒の勢いもあり、「立山に登りたい

じゃ、「登ろう」ということになり、本日決行...

メンバーは...
登山経験者のなっちゃん、のんちゃん、めぐちゃん、僕の4人。

バスで立山の「雄山」麓の「室堂(むろどう)」と呼ばれる所まで行く。
いわゆる、ベースキャンプみたいなところ。
まずはリポDで闘魂を注入



さてさて、長い道のりのはじまりです。

残念ながら天気は曇り...
かすかに見える山の頂を目指します。
最初はなだらかな道。

その道の脇で、小さく可憐な山野草が僕らを出迎えてくれました。

あせらず休み休み、のんびりと道を行きます。
が、あっという間に雪渓が...

最初こそ、「きもちいい~」などと言ってたけど、あなどるなかれ


こんなんです...

下は崖...なめてかかると、命を落とします...

雪渓となだらかな道、険しい道が交互に続きます。


長い道のりでも、素晴らしい景色が心をなごませてくれます。

神々の住む世界へと一歩一歩、近づいているのか...
身体はきつくても、心は喜びに満たされていきます。
空気が澄み、人工建造物はないし風の音しか聞こえない。
普段出る、意味不明な「おかしなため息」がいっさい出ません。
だいぶ高度を上げ、第二のベースキャンプ一ノ越(いちのこし)に到着。

結構な傾斜です。

だんだんと岩がゴロゴロとしてくる...。
最初こそ余裕があったけど、砂利で滑ったり危ない場面も...
すっかり曇り、霧まで出てきてしまいました。

20分ほど行き、下を見ると...

こんなんなっちゃった...

場所によっては、脚を踏み外そうものならサヨナラフォーエバー...
みんな口数が減ってきた。

のんびりできる時もあれば、ここぞという所では気を張って...
人生と同じだなぁ~。
危ない場面がありながらもゆくと、かすかにその頂が...

更に這い上がること10分...

はっきり見えてきた...
不思議なもので、足取りが軽くなってくる。
人間ちゃぁ、ゲンキンなものです。
険しい道、歩を一歩一歩進めることで心が浄化してくる...
はずなのにねぇ~

理屈なんてどうでもいい。
美味しい空気をいっぱい吸って、キレイな景色で心を満たした。
そして...

登頂...

達成感は筆舌に尽くしがたい...


最初見た雄山は辛く険しい道のりだけを彷彿とさせた。
「はっきり言って自信ナシ」というのが率直な感想だった。
けど、やればできるもんだ。
小学生もいっぱい登ってたけどね...

身体はだいぶ元気になって来たけど、心は自信を無くしたまま...
いつだって心が先走り、体が後からついてきた。
それが病んでしまい、気がついたらすっかり逆になっていた...。
おもしろいものだ。
身体と心のバランス...調和が大事なんだと学んだ。
昼食タイム~...

ただのおにぎりとカップめんなのに...
下界で食べる味とはわけが違う...

すべての事に感謝でいっぱいだった。
食後、みんなで山頂の神社に行き、お祓いをしていただいた。

霧の中、なんとも荘厳な雰囲気だった...。
お神酒...美味しかったなぁ~...
邪念はしっかり残ってます

人間ですから...。
お名残惜しいですが、時間です。
必ずまたここに戻って来られることを神様にお願いし下山です。
帰り道は脚がガクガク...
明日は筋肉痛かな~

けど心は満たされ、足取りは軽く感じられた。


あいかわらず砂利で滑ったり、雪で転んだりでしたが...
本当に楽しい道のりでした。
登りの約半分の時間で到着...

みんなで立山の湧水を戴きました。

甘くておいしいこと...
登る前に飲んでいたら味変わってたかなぁ~...
生きてるなぁ~...と実感した1日でした。
なにより、無事に下山できたことが素晴らしい

危なかったし、疲れたしだったけど、「また行きたい」と思った。
すばらしい仲間達と登れたことがなによりだった。
みんな~...ありがとね~...
